文明批判と人間の利己主義がテーマ
今回のテーマは文明批判と人間の利己主義だ。
動物人間が高度な科学文明を営み、自然と共生しているエコ社会にドラえもんたちは迷い込む。このアニマル惑星は実際には双子星になっていて、じつはその平和な社会のすぐ隣には滅亡寸前まで環境破壊を進めてしまった人間たちの星があるという話だ。ストーリーは若干教訓めいていて、のび太たちは環境破壊について考えさせられる内容になっている。
平和な社会に武力を使って攻め込んでくる敵をドラえもんたちが知恵と秘密道具で撃退するというのはいつもの展開だが、今回は少し勝手が違う。 相手は人間で、しかもドラえもんの22世紀社会以上の技術文明を持っているという設定だ。
最後まで緊張感のある展開で、全体としてやや殺伐としているところがある異色の作品だ。