【ワイヤレスイヤホン TaoTronics TT-BH07 レビュー】刺さり気味だが突き抜け感と明瞭感のある音質
TaoTronics Bluetooth4.1ステレオイヤホン、マグネティックヘッドホン、 イヤーバッド イヤーフック付け、内蔵式マイク TT-BH07
比較的値頃感のあるaptX対応の無線カナルイヤホン。 イヤホンピースには傾きが設けられており、耳の中まで挿入される構造で装着感は良い。 マットで渋みのあるプラスチックに、いぶし銀のような黒光りするアルミが精悍さを表現する。
音質は伸びの良い味付けで中高音に明瞭感と透明感がある。 高音の突き抜け感もなかなかにある。 一方で低音はそれなりの音圧があるのだが、音色は割れがちで刺さる形で出やすく、中高音を巻き込んでしまう傾向にある。 重低音は支えを感じるが、だいぶ沈む。 ロックよりも落ち着いたバラードなどが聴きやすいだろう。 全体として透明でクリスタルな、若干キンキンした味付けだ。 音場は横に広め。 ややピーキーな味付けだが、曲を選べば満足度は高い。
高音ボーカルの色合いはこの価格帯にしては美しいので、粘りと伸びには欠けるが透明な貫いていく音に魅力を感じる人もいるはずだ。 肉厚さはなく穿つ矢のような直線性の高い音で硬質。 ピアノの音は相性が良い。 また当初のどぎつい刺さりはエイジングでだいぶ落ち着いてくる。 シャリシャリする感じは音量を絞ってやれば落ち着く。 低音量での輪郭のはっきりした聴きやすさはこのイヤホンの美点なので、ほどよく落ち着いた音量で音楽を聴きたい人には向く。
遮音性は標準的で環境音はそこそこ聞こえ、音漏れはかなりある。 大音量で肉厚な音を楽しみたい人には向かないだろうが、低音量でも明瞭感があるので、そういう味付けが好みな人には満足度は高い。
TaoTronics Bluetooth4.1ステレオイヤホン、マグネティックヘッドホン、 イヤーバッド イヤーフック付け、内蔵式マイク TT-BH07